「自画像の思想史」 木下 長宏 15,000年の人類の歴史。「自画像」とは人類にとって何なのか。ラスコーの壁画から忌野清志郎まで、自画像の意味を読み解き、「自画像以降」の行方を探る。美術史の枠組みを壊す前人未到の試み。掲載する自画像250人余/掲載図版約500点。 美術評論
「絵画の近代の始まり」カラヴァッジオ、フェルメール、ゴヤ 千葉 成夫 中世と近代のはざまで人間を誕生させたカラヴァッジオ、描写技術で視覚に変容をせまるフェルメール、戦争と内乱の最中、感覚で人間の向う側に触れるゴヤ。3人の画家の作品を通して、現代の絵画の源流を探る。 紀行美術
「リーメンシュナイダー」中世最後の彫刻家 高柳 誠 時は、宗教改革、農民戦争の混乱期。後期ゴシックの美学を完成させた彫刻家リーメンシュナイダー。その造形精神に共鳴する詩人が作品を追って書き継いだ美術論。 美術
「奇蹟の器」デルフトのフェルメール 千葉 成夫 魅惑のフェルメール論。現代美術の批評家が、30数点の作品だけを残した、17世紀の天才画家フェルメールを、同時代人の視点で分析する、著者渾身の書き下ろし。 美術
「敦煌遠望」莫高窟の美術史ノォト 木下 長宏 砂漠で、感受し、考え、書きついだ美術史の本。敦煌美術史の独自性をみつめ直すことによって、アジアの近代への問いの出発点にしようとする先鋭かつ刺激的な問題意識。 美術