2022-12-16
野谷文昭 著『ラテンアメリカン・ラプソディ』2023年1月発売
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縦書きがきゅうくつでたまらなくなってきた。〈現在〉が強いる解体衝動を基軸にし、斎藤茂吉から俵万智までを視野におさめた、自由に発想する辛口の現代短歌批評。
朝日新聞「短歌時評」[1990.9.30]、読書人"現在の短歌が陥った袋小路-どこかに普通の人の目を備えているところに特徴"/谷岡亜紀[1990.8.6]、京都新聞"同時代の先端見続ける意志"[1990.8.7]
1943年、岩手県に生まれる。1961年、東北大学教育学部に入学、安保闘争後を四分五裂する学生運動に出会う。同年、「短歌人」入会。前衛短歌に刺激を受ける。吉本隆明「試行」や村上一郎「無名鬼」を精神的支柱とする。学生時代の後半から学園紛争勃発、参加するかたわら卒論「太宰治論」をまとめて卒業。1965年、宮城県の高校教師となり、現在に至る。1966年 1月、文学思想個人編集誌「路上」を創刊。やがて「短歌人」を退会し、表現の砦を「路上」に置く。