一つの助詞「の」が担っている潜在力とは何か。日本語における、特に詩歌の時空に関わる変幻自在な働きに着目し、その不思議な「の」を巡る作用に鋭く迫る論考。
読書人"詩人としての鋭い直感と連想-日本人の感性の形姿を問うことになる謎めいた助詞への問い"/小笠原賢二[1991.7.21]、岐阜新聞"日本人独特の音声感"/保阪正康[1991.7.15]、日本経済新聞"詩語の中で不思議な役割"[1991.6.23]、東京新聞[1991.7.28]、朝日ジャーナル[1991.6.21]、京都新聞[1991.7.11]、読売新聞[1991.6.18]、東京新聞[1991.7.29]、朝日新聞[1991.12.29]、産経日刊"助詞「の」の不思議な作用を考察"/吉田文憲(詩人)[1991.6.18]
著書 1986年 『富永太郎』(砂子屋書房) 1988年 『アルベルト・ジャコメッティ』(五柳書院)、『天馬塚樋口覚歌集』(砂子屋書房) 1990年 『昭和詩の発生』(思潮社)、『「の」の音幻論』(五柳書院) 1993年 『一九四六年 の大岡昇平』(新潮社、平林たい子賞受賞) 1994年 『三人の跫音』(五柳書院)、『生老病死』(共著、三輪書店) 1995年 『誤解の王国』(人文書院)、『ひたくれなゐの人生』(三輪書店) 1996年 『中原中也いのちの声』(講談社)、『三絃の誘惑』(人文書院、三島由紀夫賞受賞) 1997年 『近代日本語表出論』(五柳書院) 1998年 『川舟考日本海洋文学論序説』(五柳書院) 2000年 『日本人の帽子』(講談社)、『富士曼陀羅』(五柳書院) 2001年 『雑音考思想としての転居』(人文書院)、『グレン・グ−ルドを聴く夏目漱石』(五柳書院) 2002年 『歌の岸辺』(不識書院) 2004年 『書物合戦』(集英社)、『淀川下り日本百景』(朝日新聞社)
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