川は、人間の精神や文化に何をもたらしたのか。著者は最上川、柳川、保津川、淀川……『土佐日記』を逍遥し、川のある文学の可能性を求めて川を下る。
日本経済新聞"日本文学、水面から見つめる"/野口武彦(文芸評論家)[1999.1.10]、週刊読書人"日本人の閉じこもり思考を打ち破る-実地の経験を重ねてきた著者ゆえの好読物"/鈴木貞美(国際日本文化研究センター教授)[1999.2.26]、朝日新聞「ウオッチ文芸」[1999.1.25]、朝日新聞"揺れながら通る芯-海からの目の復権"/赤坂憲雄(東北芸術工科大学教授)[1999.2.15]、大分合同新聞"水の道という文明の泉"/小池光(歌人)[1999.2.15]、下堅(しもつけ)新聞"水の道から文明の基層問う"/小池光(歌人)[1999.2.13]、岩手日報"水の文化をめぐる"/小池光(歌人)[1999.2.8]、鹿島新聞"水の道から文明の基問う"/小池光(歌人)[1999.2.28]、南日本新聞"川の流れ人生に見立て"/岡田哲也(詩人)[1999]、すばる"「舟」から見るこの国のかたち"/佐藤洋二郎[1999.4]、週刊文春"日本人の'水の世界'観を探る"/中江克己(ノンフィクション作家)[1999.3.4]、FRONT 4"水上から、日本を問い直す"[1999.4.1]、出版ニュース[1999.3]
著書 1986年 『富永太郎』(砂子屋書房) 1988年 『アルベルト・ジャコメッティ』(五柳書院)、『天馬塚樋口覚歌集』(砂子屋書房) 1990年 『昭和詩の発生』(思潮社)、『「の」の音幻論』(五柳書院) 1993年 『一九四六年 の大岡昇平』(新潮社、平林たい子賞受賞) 1994年 『三人の跫音』(五柳書院)、『生老病死』(共著、三輪書店) 1995年 『誤解の王国』(人文書院)、『ひたくれなゐの人生』(三輪書店) 1996年 『中原中也いのちの声』(講談社)、『三絃の誘惑』(人文書院、三島由紀夫賞受賞) 1997年 『近代日本語表出論』(五柳書院) 1998年 『川舟考日本海洋文学論序説』(五柳書院) 2000年 『日本人の帽子』(講談社)、『富士曼陀羅』(五柳書院) 2001年 『雑音考思想としての転居』(人文書院)、『グレン・グ−ルドを聴く夏目漱石』(五柳書院) 2002年 『歌の岸辺』(不識書院) 2004年 『書物合戦』(集英社)、『淀川下り日本百景』(朝日新聞社)
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