「ぼくのハングル・ハイキング」 荒川 洋治 ハングル語に挑戦し、カタコトを話しながら韓国を旅したユニークなドキュメンタリー・エッセイ。現地の人々とのふれあいを通して、言葉を覚え、学んでいく楽しさ。 紀行詩歌
「人気の本、実力の本」 荒川 洋治 現代詩の旗手が綴るヴィヴィッド読書論。身辺の本、詩の本、散文の本、常用の本、作り手の本、短篇小説に分類し、読者に本の選び方、見方、読み方を示唆する。 文学エッセイ詩歌
「宮沢賢治の旅」イーハトーヴ童話のふるさと 松田 司郎 児童文学者であり評論家であり、研究者でもある著者が賢治作品(約70篇)の舞台と推定される山野をカメラ片手に訪ね歩くユニークな賢治論。収録写真120点。 文学エッセイ紀行
「村落伝承論」『遠野物語』から 三浦 佑之 『遠野物語』に描かれた伝承群から言語表現として何を読みとれるのか。気鋭の国文学者による〈人はどのような存在として村落に生きていたのか〉という問いが鮮烈。 評論
「揺れる言葉」喪われた明治を求めて 木下 長宏 〈時代〉とそりのあわない言葉は、つねに揺らぎ、なにかが求められ、なにかが喪われていく。北一輝、高山樗牛、二葉亭四迷、岡倉天心、四者の言葉と思想の背後に迫る。 評論
「詩人の老いかた」 佐々木 幹郎 状況ののっぴきならぬ課題に正面から果敢に立ち向かう詩人の同時代発言61篇。小野小町伝説から「老い」の問題をとり出し、現代詩人の生き様を重ね合わせる話題作。 文学エッセイ詩歌
「敦煌遠望」莫高窟の美術史ノォト 木下 長宏 砂漠で、感受し、考え、書きついだ美術史の本。敦煌美術史の独自性をみつめ直すことによって、アジアの近代への問いの出発点にしようとする先鋭かつ刺激的な問題意識。 美術