自分は、今、なぜ、ここにいるのだろう……。時の流れと人のありかを問いつつ進み、かぎりなく懐かしい原郷へと誘う、あなたへの恋文。著者初の意欲的長篇読み物。
特異な歴史観を持つ著者、久々の劇画。中世室町時代を舞台に羅漢の群像を、一休禅師との出会いによって剣を捨てた剣客、幻妙斎という人物を軸に生き生きと描写する。