文字への欲望、芸術家との交わり、本、美術館。詩人にして美術評論家の超個人的なこだわりによる造形と散文の旅。『問いなき回答』『未完の過去』に続く三部作完結。
近代とは一つの巨大な分裂の名ではないのか。美術館のジレンマから絵画論、ドローイング論にいたるまで、その輝かしくもまた確執に満ちたモデルニテの軌跡。
詩人、美術批評家の著者初の散文集。二十年にわたり、カタログ、美術雑誌等に書き継がれてきた原稿の中から、主要な状況論、作家、作品論で編まれた先端の論考。