「旅学的な文体」 赤坂 憲雄 民俗学者・赤坂憲雄の東北を軸にした17年の長い旅が、ついに完結した。希代の民俗思想家が旅の途上で、何を見たのか、聞いたのか、感じたのか。“日本人の旅”への思いを収める。 エッセイ紀行
「絵画の近代の始まり」カラヴァッジオ、フェルメール、ゴヤ 千葉 成夫 中世と近代のはざまで人間を誕生させたカラヴァッジオ、描写技術で視覚に変容をせまるフェルメール、戦争と内乱の最中、感覚で人間の向う側に触れるゴヤ。3人の画家の作品を通して、現代の絵画の源流を探る。 紀行美術
「甦るイコン」ロシアを映し出す鏡 川又 一英 イコンを巡る旅、森と斧と民衆と。1966年以来、ロシアを訪れる度にイコンは、著者の心の奥深くに舞い降りてきた。イコンを通して捉えた現代ロシアの心と原風景。 文学エッセイ紀行
「カトマンズ デイ ドリーム」 佐々木 幹郎 もし、「遠い、遠い山の上で死にたい」と思うことがあれば、きっとあの村の風景を思い出すだろう。詩人が感じ、とらえたアジアの最西端、ネパールの紀行文集。 紀行詩歌
「ブルガリアにキスはあるか」 荒川 洋治 詩人は「自分の性格こそ旅の道連れだった」と言う。ガイドには載っていない新鮮な息づかいが聴こえる、東ヨーロッパをはじめ、北欧、アジアの国々を巡る世界紀行。 紀行詩歌
「地球観光」深川・ミシガン・ネパール 佐々木 幹郎 旅と定住のはざまで、風景の中の言葉を感じ取ろうとする詩人がいる。体感から紡ぎ出された言葉は、都市論を越えて、豊かな人間の陰影をもさわやかに映し出す。 紀行詩歌