「わがふところにさくら来てちる」山川登美子と「明星」 今野 寿美 週刊読書人"徹底的に初出の状況を調査"/河野裕子(歌人)[1998.6.12]、読売新聞[1998.5.10]、朝日新聞/小嵐九八郎(作家・歌人)[1998.5.24]、信濃毎日新聞"山川登美子燃焼した歌人生"[1998.6.21]、産経新聞"精緻な'薄幸の歌人'論"[1998.4.27]、短歌研究[1998.11]、短歌往来"山川登美子と「明星」"橋本威[1998.9] 文芸評論詩歌
「少し長い文章」現代日本の作家と作品論 加藤 典洋 秀逸な比喩と想像力。加藤典洋は同時代の作家たちとどう向き合っているのか。また、中也や漱石は彼の批評形成に何をもたらしたのか。著者のテイストと時代。 文芸評論
「みじかい文章」批評家としての軌跡 加藤 典洋 書物を巡るおよそ10年にわたる批評活動の中で培われた著者の言葉によって組まれた書評・書評的短文集成。400字詰原稿用紙7、8枚を限度に並ぶ著者のテイスト。 文芸評論
「俳句が文学になるとき」 仁平 勝 十七文字で文学は可能なのか。子規・虚子・蛇笏・放哉・久女の句集を読み解き、どのように文学を志向しどこまで文学たりえたのか、近代俳句への新しい視点を提示。 俳句文芸評論
「『注文の多い料理店』考」イーハトーヴからの風信 赤坂 憲雄吉田 文憲 賢治とは誰か、イーハトーヴとは何か。やわらかなテクストの襞に織り込まれた、はじまりの風景。賢治神話との、やがて訣れへと向かうしばし戯れのプロローグ。 文芸評論
「台湾の日本語文学」日本統治時代の作家たち 垂水 千恵 邱永漢、周金波、陳火泉、王昶雄、坂口澪子、呂赫若。彼ら6人の作品を通して、戦前の台湾での日本語による執筆活動が何であったのか、今日的問題として読み解く。 文芸評論
「三人の跫音(あしおと)」大岡昇平・富永太郎・中原中也 樋口 覚 血を吐きながら歩く富永太郎、小林秀雄と中原中也がその後に従う。それを見届けている大岡昇平。自らも歩行の人である著者が綴る「愛するもの」達へのレクイエム。 文芸評論