「自画像の思想史」 木下 長宏 15,000年の人類の歴史。「自画像」とは人類にとって何なのか。ラスコーの壁画から忌野清志郎まで、自画像の意味を読み解き、「自画像以降」の行方を探る。美術史の枠組みを壊す前人未到の試み。掲載する自画像250人余/掲載図版約500点。 美術評論
「イタリア女性文学史」中世から近代へ 望月 紀子 勇気ある女性たち 13世紀、イタリア文学草創期からバロックの時代にかけて、過酷な因襲と闘う女性表現者たちがいた。文学史の空白を埋めて、叡智に富む、きらびやかな言説が、今、よみがえる。 文芸評論評論
「詩についての小さなスケッチ」 小池 昌代 現代詩は面白い。ずるいぞ、待て。ひとつかふたつの詩を大事に携えて生きていく。ぼちぼち、ばらばらと。詩は求めるしかない。まっすぐな著者初の詩論(エッセイ)集成 詩歌
「シシュフォスの神話」ワーグナー試論 三宅 幸夫 「示導動機(ライトモチーフ)」とは—ワーグナーの楽劇は、何がすごいのか。どうして、人の心をつかむのか。ひとつひとつの音譜を手がかりに、著者はワーグナーの包摂する力とがっぷり組んで、精緻に読み解く。 音楽
「張競の日本文学診断」 張 競 一気に読む!新・日本文学論。従来の日本文学セオリーをチャラにしてしまった!日本文学再生のヒント満載。大胆不敵に新・日本文学論を公開する。 【目次から】 第1章 近代文学の耐用年数 第2章 作品の浮き沈み 第3章 象牙の塔を出でて 第4章 小説の黄金時代 第5章 現代小説の遠近法 文芸評論
「旅学的な文体」 赤坂 憲雄 民俗学者・赤坂憲雄の東北を軸にした17年の長い旅が、ついに完結した。希代の民俗思想家が旅の途上で、何を見たのか、聞いたのか、感じたのか。“日本人の旅”への思いを収める。 エッセイ紀行