「なんだなんだそうだったのか、早く言えよ。」ヴィジュアル論覚え書 加藤 典洋 写真でも映画でも美術でもわくわくさせてくれなければ。著者を刺激する作品群から新たな批評が立ち上がる。タフでエレガントな活字による想像力。 評論
「三人の跫音(あしおと)」大岡昇平・富永太郎・中原中也 樋口 覚 血を吐きながら歩く富永太郎、小林秀雄と中原中也がその後に従う。それを見届けている大岡昇平。自らも歩行の人である著者が綴る「愛するもの」達へのレクイエム。 文芸評論
「カトマンズ デイ ドリーム」 佐々木 幹郎 もし、「遠い、遠い山の上で死にたい」と思うことがあれば、きっとあの村の風景を思い出すだろう。詩人が感じ、とらえたアジアの最西端、ネパールの紀行文集。 紀行詩歌
「INANNA」イナンナと三美神 古郡 弘 イナンナは古代バビロニアの女神、メソポタミア南部の大地母神。原初と存在をテーマに十年にわたるイタリア時代の作品も含めて、彫刻家の軌跡を言葉と共に収録。 現代美術
「イシュタルの林檎」歌から突き動かすフェミニズム 阿木津 英 輸入の思想や理論にたよることなく、身をもって日本の文化・詩歌を刻印している著者が、日本語そのものから、フェミニズムの課題へと接近する。待望の初短歌論集。 詩歌